多くの調査プロジェクトは複数の調査担当者が関わっており、大量のデータを処理したり、プロジェクトをさまざまな視点から分析したりしています。
1 つのプロジェクトに複数の調査担当者が従事している場合は、各担当者による分析の類似点や相違点を管理することが重要になります。 たとえば、次のような点について確認してください。
コーディングを行う際に、チームのメンバ全員が一貫性のある方法でノード構造を使用していますか?
各メンバのコーディング方法の違いによって、チームとして追求および検討したほうがよい興味深い点が明らかになりませんか?
特定のユーザによって作成または変更されているソースはありませんか?
NVivo では、プロジェクトで、各担当者によって実行された作業を管理する方法として「ユーザプロフィール」が用意されています。
ユーザプロフィールには、チームメンバの名前とイニシャルが記述されています。 NVivo を初めて起動すると、ユーザプロフィールを入力するように求められます。プロフィールの入力を省略すると、Windows のログイン情報がデフォルトとして使用されますが、名前とイニシャルは必要に応じて後で変更できます。
複数のユーザが、同じコンピュータ上で同じ Windows ログイン名を使用して NVivo にアクセスしている場合は、NVivo を起動するたびに、それらのユーザにユーザプロフィールの入力を求めるように設定できます。 以下の手順に従います。
ツール メニューで、オプション をクリックします。
アプリケーションオプション ダイアログボックスが表示されます。
一般 タブで、起動時にユーザに指示 をオンにします。
開いているプロジェクトでの作業中に、現在のユーザを変更することもできます。 詳細については、現在のユーザを変更するを参照してください。
プロジェクトに従事しているすべてのチームメンバを確認できます。 詳細については、プロジェクトプロパティを設定する (ユーザタブ) を参照してください。
関連するすべてのプロジェクトコンテンツを他のユーザに再び割り当てることにより、一方のユーザプロフィールを削除し、2人のチームメンバによる作業をマージすることができます。 Refer to 詳細については、ユーザプロフィールを削除するを参照してください。
NVivo は、プロジェクトで実行された作業をユーザプロフィールと照合して記録します。
リストビューを開いている場合は、各アイテムについて、作成者と変更者の詳細を確認できます。 作成者 列または 変更者 列の見出しをクリックすると、リストを並べ替えることができます。 例を表示する
|
NVivo は、プロジェクトアイテムの詳細な編集内容までは管理していません。 たとえば、ソース内のテキストを最後に編集したユーザを確認することはできますが、その変更内容までは確認できません。 「変更者」には、最後にプロジェクトアイテムを変更したチームメンバの詳細情報だけが表示されます。 |
|
コーディングストライプを使用して、選択したチームメンバによって、1 つ以上のノードでコードされているコンテンツを確認できます。 例を表示する
|
これらのストライプは、強調表示されたコンテンツが KMC と ST でコードされていることを示しています。
ストライプをマウスでポイントすると、コードに使用したノードが表示されます。
|
選択したチームメンバによってコードされているコンテンツを、ハイライト表示することもできます。詳細については、コーディングをハイライト表示するを参照してください。
詳細ビュー でノードを探索するとき、選択したユーザによってコードされているコンテンツのみを表示することができます。 たとえば、自分自身で行ったコーディングのみ、あるいは別のチームメンバによるコーディングのみを確認することができます。 詳細については、ノードをユーザでフィルタリングするを参照してください。
コーディングクエリの領域にチームメンバを含めることができます。 たとえば、ノード 「community」でのコーディングのうち、特定のチームメンバによって行われたものを検索することができます。 このタイプのクエリの実行方法については、簡単なコーディングクエリおよび高度なコーディングクエリを参照してください。
2 人のユーザによるコーディングを比較するには、コーディング比較クエリ を実行します。詳細については、コーディング比較クエリを参照してください。